塗装に不向きなスレート屋根材その2 クボタのアーバニー
前回に続き、塗装出来ないスレート屋根材のご紹介です。
今回はクボタ(現ケイミュー)のアーバニーという屋根材です。結論からいいますと、こちらの屋根材もパミールほどではありませんが塗装のメンテナンスが適しているとは言えません。
アーバニーとはクボタ(現ケイミュー)が平成13年から平成17年まで製造販売したスレート屋根材で、こちらもノンアスベストのスレート屋根材です。
当初はクボタのカラーベストシリーズの最高級のシリーズとして発売され、大きなスリット(切れ目)の入った形が特徴的な屋根材で、見た目に高級感があります。
しかし、この大きなスリットが原因で割れが発生しやすく、たったの4年程で販売中止となりました。
スリットが凹凸を演出して、見た目に高級感がでますが・・・
そのせいで逆に割れや欠落が非常に発生しやすい屋根材となってしまったのです。
割れた箇所の処置は基本的には、コーキングで補修するしかありません。
ただ、コーキングの寿命は非常に短いです。
このアーバニーが塗装に不向きな原因として、タスぺーサーやカッターによる縁切り作業を行うとさらに多くの割れが発生する可能性が高いというところにあります。
そのため、施工業者によってはアーバニーの塗装の際にはタスペーサー等で縁切りを行わない業者もいるようですが、結果は写真の通り中に水がたまり、室内に雨漏りが発生してしまいます。
スレート屋根を塗装する際に重要な縁切り作業が出来ないのでアーバニーは塗装に不向きなのです。
そのためメンテナンス方法はパミールと同様に葺き替えやカバー工法が適していると言えます。
詳しい施工内容はこちらからご覧ください
但し、縁切りしなくても雨漏りの心配が無い勾配が急な屋根には塗装しても問題無いといえます。
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