日本では見かける事が少なくなってきた伝統の茅葺屋根について。
屋根の種類には和瓦・洋瓦・セメント瓦・和瓦・スレート屋根といったように様々な種類がありますが、今回は現在では珍しい茅葺屋根についてお話をしていきたいと思います。
こちらの写真が茅葺屋根です。見た目から歴史を感じられますよね。茅を材料にして葺く屋根の構造の事です。
使用する材料によって藁葺き・草葺きと区別される事もあります。
また日本だけではなくイギリスやドイツ等世界でも使われています。
場所等によっても異なりますが茅葺の場合は15~20年程で屋根全体の葺き替え工事をする事が多いようです。
茅葺の建物がある現存の集落は白川郷・五箇山の集落(岐阜県・富山県)大内宿(福島県)かやぶきの里(京都)等があります。
屋根の形状にはこちらの写真の様に逆Vの字の切妻と呼ばれる物や、寄棟竪穴式住居から進化したと考えられる寄棟という物や切妻と寄棟が合わさった入母屋と呼ばれる物があります。
また茅葺屋根は雨漏りをしないとも聞きます。茅が厚く葺かれているので下まで浸み込むのに時間が掛かるから・中の囲炉裏の煙で茅に付いたススが雨をはじくから・雨で濡れた茅が膨張して隙間を塞ぐから等といった説があるようですが、棒状の物を束にした物による導水効果によって表層だけ水が流れ雨漏りを起さないようです!
経年で茅の形状が崩れ茅の隙間が埋まっていくと長雨が続くと雨漏りを起こすようになるそうです。
隙間が無い方が雨漏りを起しやすいというのが不思議ですね。
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