近年主流になってきているポリカーボネートって?一体どんな素材?
皆さんはポリカーボネートと言う素材をご存じでしょうか?エクステリア商品等を購入される際、ポリカーボネートと言う言葉に出会う事が増えてきていると思います。
ですが使用している素材の事など細かく気にして購入する方は少ないのではないでしょうか?でもこのポリカーボネートと言う素材がどんな物なのか知っていただけたらエクステリアの商品などを選ぶ際にまた違った観点から物選びを出来るかもしれません(*^-^*)
私自身がポリカーボネートと言う素材を知って「へー!そーだったのか( ゚Д゚)」と思う事も多かったので是非皆様にもポリカーボネートと言う素材をご紹介したいなと思います?
こちらの写真はあるお宅のベランダ部分の屋根が破損してしまった写真です。先程記述した様に今迄多くの建物に使用されて来たトタン(薄い鉄板に亜鉛でメッキした物)になります。
こう言うタイプのトタン屋根って波版になってる物が多いと思いませんか?波板になっている事で隙間に汚れが溜まりやすかったりするんじゃないか?こんな風に私自身思ってました。
しかしこの形状にも実は理由があります。トタンとは薄い鉄板に亜鉛をメッキした物だと書かせていただきましたが、このトタンと言う素材はとても弱い為そのままの形状では容易に凹んだり曲がったりしてしまうのです。すぐに曲がったりしてしまう様な形状だとエクステリアに施工するなど到底できませんよね?そこで考えられのが形状を波型にする事で強度を高めると言うものです。
身近な所では段ボール箱などをイメージしていただければ分かりやすいかもしれません。形状の変化により強度は高めた物のやはり外からの力が加われば割れたり歪んだりと言う事は避けれません。
ここで今回皆様に知っていただきたい素材のお話に移って行きますね(*^^*)
近年主流になってきているのがポリカーボネートと言う素材です。こちらも簡単に言うとプラスチックの一種です。しかしプラスチックってそんなに優れているイメージはないですよね?このポリカーボネートはプラスチックの中でも最高クラスの耐衝撃性を持つプラスチック素材です。スマートフォン本体やスマホケースにも良く使われている素材です。
透明性が高く、非常に衝撃に強いという特徴があります。
ここで少し強度の比較をしてみましょう。ポリカーボネートの強度は?
・ガラスの250倍
・ポリ塩化ビニルの10倍
・アクリルの30~50倍
と言うデータがあります。これだけ聞いてもピンと来ないかも知れません。例えばハンマー等で強く叩いても割れません。非常に軽い素材な為地震が起きても破損したり飛び散ったりする事はありません。防弾ガラスなどにも使用される様な強度です。ここまでで強度に優れている事はお分かり頂けたと思います。
形状は様々です。波板もあれば平板もあります。
実は今お話したポリカーボネートの強度はあくまでも衝撃に対しての強度です。アクリルカッターや金切りバサミ、サンダー等で力を加えれば普通に裁断する事が出来ます。
素材自体は柔らかく表面に傷はつきやすい為扱いに気を付けないといけない部分もあります。傷部から腐食してしまう事にも繋がります。紫外線をカットしてくれるという特徴もあるのでエクステリアの屋根材などにも多く利用される様になって来ました。
紫外線をカットする特徴はありますが紫外線による変色等は避けれません。衝撃には強いですが傷や変色といった刺激には弱い為「防ぐ為の素材」としては優秀です。
さらにポリカーボネートは自己消火性にも優れており安全や耐久性が求められるケースにおいても、あらゆる分野で活躍しています。自己消火性とは炎にさらされている間は燃えますが炎から離れれば自己的に消火する性質の事を指します。JISk6911にて規定するあA法では
炎を取り去った後に試験片の燃焼が180秒以内に消え、かつ燃焼した長さが25mm以上100mm以下の場合に自己消火性を持つと定められています。
ここで長所をまとめてみましょう!
・ガラス同等の高い透明性がある・野外にも対応出来る耐候性がある・通電しにくい
・軽量である・耐衝撃性に優れている・自己的消火性である・紫外線をカットする
ポリカーボネートは加工性・着色性も持ち合わせてますので総合的なあらゆる面で取り入れられている素材と言えます。
改めて周りを見てみるとこのポリカーボネートと言う素材が使われている物が思いの他沢山あります( ゚Д゚)
少しご紹介します(*^-^*)
・スマートフォン本体・スマホケース・照明器具・ゴーグル・サングラス
・ウィンカーやライト・新幹線の窓・航空機の窓・テラスやカーポート等の屋根材等
この様に見るとやはり近年の私たちの生活の中には欠かせない素材となっている事が分かります。
万能に思えるポリカーボネートですが優れた所があれば短所も必ずある物です。ポリカーボネートの短所にも先程少し触れましたが、傷等には弱いです。どんな素材にも適した施工の仕方、扱い方、またメンテナンスの時期や注意点まで様々です。弊社でもポリカーボネートによる施工を行っております。ご質問などありましたらいつでもお問い合わせくださいね。以上今回は多くの場面で使用されている素材ポリカーボネートについてお話させて頂きました。
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