意外と知らない屋根材の種類と特徴!メンテナンス方法などご紹介
一般的に日本の家の屋根!と言えば瓦を思い浮かべる方が多いかもしれません。
確かに少し前までは屋根と言えば瓦が主流でした。ですが近年様々な種類の屋根材が増えてきております。
そこで今回は良く使われている屋根材の種類とその特徴、
それぞれの屋根材のメンテナンス時期やメンテナンス方法をご紹介したいと思います!
題してこれさえ見ればあなたも屋根マスター(*^-^*)
と言う事でコラムへいってみましょう?
![面戸漆喰4](https://yane-osaka.com/wp-content/uploads/sites/61/Photo_19-07-17-11-27-59.017.jpg)
一般的な住宅で使用されている瓦は粘土系とセメント系があります。さらに粘土系には釉薬瓦と無釉瓦。
セメント系にはプレスセメント瓦とコンクリート瓦があります。
一言に瓦と言っても主な原料が違う為メンテナンス時期や方法も異なります。
粘土を使った焼き物の瓦は耐久性が高く、塗り替えの必要はありません。
厚みや重さがある為耐熱性・断熱性・遮音性にも優れた屋根材です。
他の屋根材と比べて重量が重いので、工事の際には耐震性を考慮する必要があります。
耐久性は50年~100年ととても長く、特徴としては
・不燃材料なので耐火性に優れている
・破損しても1枚単位で交換できる
・断熱性、遮音性、耐久性に優れている
・日本の気温、風土に合っている
・屋根裏の熱がこもらないので夏は涼しく冬は暖かい。などの特徴があります。
反対にデメリットもご紹介させて頂きます。
・重量がある為地震の揺れには適していない
・暴風などで瓦がずれる
・瓦によっては高額な工事が必要な場合がある
・瓦を扱える職人が少ない
・基礎工事をきっちり行う必要がある。などです
メンテナンスとしては、瓦自体の耐久性は非常に長いので、屋根の下地や漆喰部分の定期点検、
それによるメンテナンスを行う必要があります。
屋根替えを行う場合はカバー工法は不向きな為既存の瓦を撤去して行う葺き替えが適しています。
![セメント瓦](https://yane-osaka.com/wp-content/uploads/sites/61/0cbd62fb27b2dd3af4785d2a2aafc5d6.jpg)
セメントと砂を原料としたもので、プレスセメント瓦とコンクリート瓦に大別されます。
製造の方法によって分類する事が出来ます。樹脂塗料で塗装を施したもので施工性が高いのが特徴です。
衝撃にも強く、寸法精度が高い事も大きなメリットと言えます。
一般的にセメント瓦の耐用年数は30年前後と言われており、
早めに塗装によるメンテナンスを行っておくと寿命を延ばす事が出来ます。
特徴としては日本瓦と少し似ている所もあります。
・不燃材料なので耐火性に優れている
・破損しても1枚単位で交換出来る
・形状や色のバリエーションが豊富
・日本瓦よりコストが安い
・遮音性に優れている
デメリットには
・重量があり地震の揺れには弱い
・定期的な塗装によるメンテナンスが必要
・表面の塗装の剝がれ、劣化が進むと割れやすくなる
・水を浸透しやすく、コケやカビが生えやすい
メンテナンス方法としては約15年位を目安に塗装する必要があり、屋根下地の点検や漆喰部分のメンテナンスは必要です。
さきほどの瓦同様に葺き替えを行う場合はカバー工法より瓦を入れ替える葺き替えが適しています。
![3F建てに挟まれた屋根](https://yane-osaka.com/wp-content/uploads/sites/61/P5140002.jpg)
セメントに繊維素材を混合して強化した薄い板の素材です。
色やデザインも豊富で、なおかつ軽量で価格も抑えれる事から広く普及してきた素材です。
最近では、表面の塗装の耐久性や耐候性を高めた物や遮断タイプなども普及してきました。
表面に凹凸を出し自然石の素材感を表現した物も見られます。
(以前はアスベストを原料としたものがありましたが現在は使用されていません)
耐久性は20年~25年程で特徴は
・一部高価な商品もあるが瓦などに比べると価格が安価
・カラーバリエーションが豊富
・耐火性、断熱性に優れている
・非常に普及している屋根材なので多くの業者が施工できる
・軽量の為耐震性に優れている
デメリットは?
・暴風雨に比較的弱く隙間から雨水が入り込みやすい
・塗装によるメンテナンスが定期的に必要になる
・人の重さや、強い風、積雪などの重さで割れてしまう事がある
・表面がザラザラしているので、水分が滞留しコケやカビが生えやすい。
耐久年数は10年~15年程で塗装によるメンテナンスが必要です。
塗装をしていない場合は20年~25年で葺き替え時期です。
年数が経過している場合は一度プロによる点検などをしてもらう事をお勧めします。
![ヘーベルハウス 付帯塗装](https://yane-osaka.com/wp-content/uploads/sites/61/DSC00755.jpg)
トタン屋根の最大のメリットは雨漏りしにくいという点です。
非常に軽い為以前はトタン屋根を好まれる方も多かったそうです。
その反面サビが発生しやすく断熱性能がない為室内の温度も上がりやすく、夏場の空調費用がかかるという難点があり、近年ではあまり使用される事が少なくなって来ました。
トタンの耐久性は10年~20年程でサビや腐食には十分な注意が必要です。
・施工も簡単なので短い工期で価格も安価で出来る
・カラーバリエーションが豊富
・継ぎ目が少ない為雨漏りしにくい
・軽量なので耐震性がある
・しっかりメンテナンスを行っていれば長く使う事が出来る
デメリット
・断熱性が低く夏場は室温が上昇する
・防音性が低い為雨音などがうるさい
・定期的な塗装が必要になる
・サビに弱く経年劣化で穴が開く事もある
塗装する際は約7年ぐらいを目安に行なっていきます
屋根の葺き替えやカバー工法も下地がしっかりしていれば可能です
![ガルバリウム鋼板貼り付け](https://yane-osaka.com/wp-content/uploads/sites/61/c01c171027efbef8f4e0dec6f37ffad6.jpg)
ガルバリウム鋼板はアルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%から成るアルミ亜鉛合金メッキ銅板です。
アルミニウムの特徴である耐食性、加工性、耐熱性、熱反射性と
亜鉛の特徴である犠牲防食機能により、従来の銅板よりもさらに耐久性に優れあらゆる用途に対応出来る画期的な銅板です。
ガルバリウム鋼板の耐久性は塩害地域で約15年、それ以外の地域で約30年です。
特徴
・不燃材料なので耐火性にすぐれている
・非常に高い耐久性
・日本瓦の約1/6程の重量しかなく耐震性にすぐれている
・一般的なトタンと比べると約4倍の防サビ性がある
デメリットとしては
・とでも薄い素材になる為傷などには弱い
・断熱性と防音性が低い(ただし、グレードの高いものになると断熱性と防音性の欠点を克服したタイプもあります)
耐久性には非常に優れている素材ですが定期的なメンテナンスは必要です。
耐久年数自体は約30年と長いですが、素材のつなぎ目箇所に使用されている部材等はも少し耐久年数が短いので、メンテナンスを行い綺麗な状態で長く使って頂けます。
いかがでしたでしょうか?(*^-^*)
今回ご紹介させて頂いたのは良く使用されている主流な屋根材です。近年でも屋根の種類は増加しています。
屋根選びに困った際は建築業者や施工会社のすすめる屋根材だけで判断はせず、是非お客様自身で色んな屋根材を比べて納得のいく屋根選びをして下さい。
初期にかかる費用だけではなく正しいメンテナンス方法、
それにかかる費用も含めて楽しく屋根選びをして頂きたいと思います(^^♪
またどんなに優れた屋根材を選ぶよりもまずはお客様が信頼できる施工業者を探してください!
お客様が安心して屋根選びが出来るよう、少しでも参考になれば幸いです⭐