松原市、羽曳野、藤井寺にて雨樋交換・修理を検討されている方
松原市、羽曳野、藤井寺にて雨どい交換・修理を検討されている方へ向けたコラムです。
雨どいとは、建物には必ず取り付けられている建材です。
屋根に落ちてきた雨水を受け止めて、地上や排水溝まで運んでくれる役割を持っています。
分かりやすく言えば、雨水の通り道です。
重要な役割を持っていながら、交換や修理となると後回しにされてしまう事も少なく無い様に思います。
しかし、雨どいの詰まりや破損を軽視してしまうのは危険です。
今回のコラムでは、雨樋に起こりうる危険な症状や、交換するべきなのか?修理でも対応できるのか?
雨どいの排水効果を長く保つためにはどうすれば良いのか?など「雨樋」について知って頂き、お役に立てたらと思いますので是非読んでみて下さい(*^-^*)
雨樋を知りましょう
「雨樋」といっても1本の長い筒ではありません。
写真でも見て頂ける様に沢山の部品が繋ぎ合わされて一般的な雨樋が出来ています。
それぞれの部品にはそれぞれの役割があります。
詳しく知って頂く為まずは各部品の名称とその役割についてご紹介させて頂きます(*^-^*)
主な部品の名称は写真にて紹介させて頂いていますので、各名称と合わせて見ていきましょう。
・集水器→流れてきた雨水をここで集めてたて樋に流す。
「じょうご」の役割をします。
・止まり→雨樋の端に取り付ける部材。
用接着剤で取付け。雨水をせき止める。
・軒どい→軒先に沿わせて屋根からの雨水を受ける部材。
少し勾配を付けて施工されています。
・エルボ→集水器とたて樋を連結させる部材。
樋の角度を変えて延長させたい時に使用されます。
・呼びどい→軒どいとたて樋を連結させる部材。
・たて樋→屋根から地上方向に垂直に取り付けられる部材
・つかみ金物→外壁に雨どいを固定させる部材。
重要な建材雨樋
部材の名前と役割、お分かり頂けましたか?
上記の様な部材がしっかり繋ぎ合わされて雨樋の役割を果してくれています。
雨樋無ければ…落ちてきた雨水が軒先からそのまま地面に落ち水浸しになってしまいますね。
その状態が続くと、建物の基礎や下地部分に雨水が染み込み、最悪の場合建物自体の腐食へと進行していきます。
近年では、軒の出が少ないお洒落な住宅も増えています。雨樋が正常に機能していないと、地面に落ちた跳ね返りの水で外壁を痛めてしまう事もあるようです。
最も普及している雨樋素材
では次に雨樋の素材についてです。
使用されている素材もいくつか種類があります。
現在一般的に最も普及している雨樋素材は塩化ビニル製です。いわゆるプラスチック素材ですね。
比較的安価で軽量な為、施工性にも優れています。一般的な耐用年数は15~20年程度と言われています。
しかし、雨風や紫外線に弱く変色や劣化による破損が起こりやすいというデメリットがあります。
いろいろな雨樋
合成樹脂製の雨どい
見た目は塩化ビニル製の雨樋とほぼ違いは無く、間違われやすい素材です。
大きな違いは耐久性にあります。
紫外線に対する耐久性を高める為、樹脂表面に劣化に強い処理が施されています。
ガルバリウム銅板の雨どい
屋根材でも近年注目されているガルバリウム素材の雨どいです。
サビにくく耐久性に優れており加工もしやすい素材です。
銅製の雨どい
一般住宅ではあまり見かけませんが神社などに採用されている事が多く、年月と共に酸化すると、深みのある緑色に徐々に変色していきます。
耐久性は非常に高く価格も高価な雨どいです。
雨樋の詰まり、排水障害
では、雨樋に起こりやすい不具合や原因に移って行きましょう。
まず、一番多く見られる不具合は雨樋の詰まりです。
いつの間にか、落ち葉や飛んで来たゴミなどが雨樋を詰まらせてしまいます。
こうなると水の流れがせき止められ、本来の排水機能は果たせません。
水が溢れて屋根の至る所から水が垂れてくる…なんて事にも繋がります。外壁を傷める要因になり建物の老朽化を進行させてしまいます。
雨樋の詰まり、改善方法は?
雨樋が詰まって水の流れが悪くなっている時は掃除で詰まりを綺麗にしてあげましょう。
ほとんどの場合は掃除をする事で水の流れがスムーズになり排水機能が改善されます。
しかし高い場所に取り付けられいる事が多い雨樋の掃除には危険が伴います。2F以上の高所の雨樋清掃は出来るだけ業者に依頼する様にして下さい。
雨樋の割れや、ズレ
写真の様に割れやヒビが入ってしまう。
これもよくある破損です。最初に紹介した通り様々な部品が組み合わさった雨どいですので、つなぎ目部分は特に負担がかかってしまいます。
その為割れやヒビといった不具合が起こりやすい部分です。
こちらの写真も同じですね。つなぎ目部分がズレています。
この様な雨樋の不具合箇所が少ない様な時は、一部修理でも対応出来るかと思います。
修理箇所が複数あり、費用が高額になってしまう様な場合は全体的な雨樋交換の検討をお勧めする場合もあります。
交換するべき雨樋
雨樋が台風や経年劣化により変形したり、折れてしまったり、雨樋自体が落下してしまったりという場合には交換するべきタイミングだと考えましょう。
先程ご紹介した様に、雨樋の寿命は15~20年程なので、年月が経過している様な時は雨どいそのものの劣化によって様々な影響が出てきます。
こちらのお宅の雨どいも、台風により折れて落下してしまいました。
築約30年程のお宅で、屋根のメンテナンスは行っておられましたが、雨どいのメンテナンスは一度も行った事が無かったそうです。
雨樋塗装
例えば、屋根の修理や外壁塗装などをされる際、多くの場合は足場を組む事が必須ですよね。
雨樋の破損は部分修理が可能です。しかし破損箇所や状態によっては足場を組まなくてはいけない場合もあります。
足場が必要になってしまうとその分の費用も必要になり高額な金額になってしまう事も…
雨樋も、紫外線や雨風の影響での劣化は必ず進行しているものですので、劣化により割れやヒビ、破損のリスクも高まってきます。塗装する事で紫外線などから雨どいを守り、耐久性を高める事が出来ます。
屋根や外壁のメンテナンスを行う際には、雨どいの状態も同時に確認し、塗装や修理を行っておくといいですね。
雨樋修理・交換ご相談下さい
「雨どい」あまり目立つ建材ではないけれど、建物を守る為に重要な役割をしてくれているのがお分かり頂けましたでしょうか?
・雨樋の寿命を延ばすため、破損がなければ塗装や清掃などのメンテナンスが有効です。
・一部破損や軽度の歪みなどは、部分的な修理や調整が可のです。
・大きな割れや雨樋の落下、破損箇所多数ある場合は交換する事を検討しましょう。
雨樋の不具合にお困りの際はいつでもご相談下さいね。ご一読いただきありがとうございました。
雨樋について少しでも知って頂けたなら幸いです(*^-^*)