2026.03.30
こんにちは!街の屋根やさん大阪南店です! 本日は八尾市神宮寺のY様邸にて、屋根のカバー工法(既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねて葺く方法のこと)の施工をご紹介します。 Y様邸は築25年・積水ハウスの3階建て戸建て。 屋根材はパミール(ニチハ社が製造したスレート瓦…

今回ご依頼いただいたのは、松原市別所にお住まいのお客様です。
当初のご相談内容は「外壁の塗装と、屋根はちょっとした補修だけで十分」というものでした。
しかし現地調査で屋根に上がったところ、スレート屋根材が「パミール」であることが判明しました。 パミールはニチハ株式会社が過去に製造していたスレート屋根材で、経年により屋根材が薄くミルフィーユのように層状に剥がれていく症状が起きやすい製品です。 この層状剥離が起きた屋根には塗装ができません。 塗料を塗っても屋根材の表面ごと剥がれてしまうため、塗装では根本的な解決にならないのです。
この事実をお客様にお伝えしたところ、「それなら屋根もきちんとやりたい」とご判断いただきました。 ただし「できる限り費用を抑えたい」という強いご希望がありました。
そこで当店がご提案したのが「半面カバー工法」です。 こちらのお家は切妻屋根で、片面にソーラーパネルが全面に設置されています。 ソーラーパネルの下の屋根材は直射日光や雨風の影響を受けにくく、パネルのない面に比べて劣化が緩やかです。 そのため、劣化の激しいパネルのない面だけをカバー工法で施工し、ソーラーパネル面はそのまま残すというご提案をしました。
この方法であればソーラーパネルの脱着費用も不要です。 結果として、費用を大幅に抑えながら劣化が深刻な面をしっかり保護できる、合理的な工事内容になりました。





パミール屋根の最大の特徴が、この層状剥離です。 屋根材がミルフィーユのように薄く何層にも剥がれています。 一部は欠損して下地が見えている箇所もありました。
屋根材の内部に水分が浸透し、凍結と融解を繰り返すことで内部から層状に剥がれていきます。 一度この症状が始まると、塗装をしても表面の剥がれた層ごと塗膜が剥がれ落ちます。 つまり、パミール屋根に塗装は意味がありません。
屋根材の重なり部分(小口)が白くボロボロに崩れています。 表面全体にも白い斑点状の劣化が見られます。
小口部分は雨水が直接当たりやすく、劣化が最も早く進む箇所です。 ここが崩れると屋根材同士の隙間が広がり、雨水が内部に浸入しやすくなります。 放置すると防水シートの劣化が加速し、最終的には雨漏りにつながる危険があります。
棟板金のアンテナ支柱付近にオレンジ色の錆が発生しています。
棟板金は屋根の頂上部分を覆う金属部材で、ここが劣化すると屋根の内部に直接雨水が入ります。 錆が進行すると穴が開き、雨漏りの直接的な原因になります。 今回のカバー工法では棟板金も新しく交換しました。
パミール屋根への対処法は大きく分けて2つあります。
葺き替え工事は、既存の屋根材をすべて撤去して新しい屋根材を葺く方法です。 下地の状態を直接確認できるメリットがありますが、撤去費用・廃材処理費がかかり、工期も長くなります。
カバー工法(重ね葺き)は、既存の屋根材の上から防水シートと新しい屋根材を重ねて葺く方法です。 撤去が不要なため費用を抑えられ、工期も短く済みます。 ただし、野地板(屋根の下地合板)が健全であることが条件です。
今回は現地調査で野地板に腐食や著しい劣化が見られなかったため、カバー工法で対応できると判断しました。
お客様の「できる限り費用を抑えたい」というご要望に対して、屋根の状態を根拠にした合理的なご提案をしました。
ソーラーパネルが全面を覆っている面は、紫外線と雨風から保護されているため、パネルのない面ほど劣化が進んでいません。 また、ソーラーパネルを脱着するには専門業者への依頼が必要で、それだけで数十万円の費用が追加になります。
劣化が深刻な面をしっかりカバー工法で保護し、パネル面はそのまま残す。 この判断により、費用を70万円に抑えながら、最も傷んだ箇所を確実に守る工事が実現しました。
今回使用した屋根材は、IG工業の「スーパーガルテクト」です。 色はSシェイドブラウンを選びました。
スーパーガルテクトは、超高耐久のSGL鋼板(エスジーエルこうはん)を表面材に使用したガルバリウム屋根材です。 SGL鋼板は従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えた合金で、耐食性が約3倍に向上しています。 裏面には断熱材が一体成型されており、遮熱性と遮音性にも優れています。
軽量なのもカバー工法に適している理由の一つです。 既存のパミール屋根の上に重ねても、建物への荷重負担が最小限で済みます。
防水シートには「モラサン」の改質アスファルトルーフィングを使用しました。 改質アスファルトルーフィングは、通常のアスファルトルーフィングに比べて柔軟性と耐久性が大幅に向上した製品です。 温度変化による伸縮にも追従しやすく、長期間にわたって防水性能を維持します。
防水シートは「屋根の最後の砦」です。 万が一、屋根材の隙間から雨水が入っても、この防水シートが建物内部への浸入を防ぎます。 ここに良い材料を使うかどうかで、屋根全体の寿命が大きく変わります。
左側には防水シートが張られ、右側にはまだ既存のパミール屋根材が露出しています。 軒先側から棟に向かって順番に施工していく様子が分かります。
防水シートの施工が完了した後、スーパーガルテクトCを葺いていきます。
屋根材も防水シートと同様に、軒先から棟に向かって1段ずつ重ねながら固定します。
屋根材はビスで固定します。 スーパーガルテクトCは嵌合(かんごう)式と呼ばれる構造で、屋根材同士がしっかり噛み合います。 この構造により、強風時にも屋根材がめくれにくく、高い耐風性能を発揮します。
棟板金は屋根の頂上部分に取り付ける金属部材で、左右の屋根面の合わせ目を保護する重要な部位です。 ここの処理が甘いと、雨水が直接屋根内部に侵入します。
今回は棟下地材を設置した上から棟板金をビスで固定し、端部にはコーキング処理を施しました。
お客様は当初、屋根は簡単な補修だけのつもりでした。 しかし現地調査でパミール屋根の層状剥離をお伝えしたところ、「それならちゃんとやろう」と決断されました。
「できるだけ安く」というご要望に対して、ソーラーパネル面の劣化度合いの違いを根拠に半面施工をご提案しました。 結果として70万円・工期4日間で、最も傷みの激しい面をスーパーガルテクトCでしっかり保護できました。
パミール屋根でお悩みの方は多いと思います。 「塗装できないと言われたけど、どうすればいいか分からない」 「ソーラーパネルが載っているから工事が難しそう」 そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。 お家の状態に合わせて、最適なプランをご提案します。
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